邦ロック研究所

週10で音楽聴く人向けブログ

独断と偏見で選ぶ!次バズるアーティスト2021

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2021年。前年はコロナでライブにも旅行にも行けず、今年もどう転ぶかという状況。
そんな中で飛び出した新星、YOASOBI。
CD出さないまま紅白というぶっ飛んだドラマを我々に見せてくれました。

更にはVaundyや藤井風も、出したCDはアルバム1枚だけながらYouTubeの再生回数は億にいつ届くかという状況。
世間は暗かれど、音楽シーンは今が最も熱いといっても過言ではありません。


そんな衝撃的な展開に期待して、今年もネクストブレイクなアーティスト達をまとめてランキングにしてみました。


今回はなんとベスト80。
筆者が知ってる売れそうなアーティストはほぼ全部入れちゃったため、来年は知ってるやつばっかでめちゃつまんなくなると思います。



つまりこれさえ見れば音楽シーンは隅から隅まで把握できます。
バズリズムや関ジャム、Mステを見てハマる人達の先を行きたい方、必見です。



去年のはコチラ↓↓

soundlabo.hatenablog.com






(↑これがランキングのプレイリストです。このページで再生しちゃえばずっと聴きながら読み進められるんでおすすめ。広告入らんから楽)


それではいってみよう。
今回はとにかく層が厚く、
35位以内のアーティストは全員、今年中に地上波に映る。
そう断言出来るくらい波に乗っているアーティストばかり。
加えて言うとめちゃくちゃ長いです。2万字くらいある。


そこらへんから見たい人は目次で飛ばしてもろて。お願いします。




80〜50位くらいまではまだまだアングラ。
一部メジャーデビューが決定していたり、既にしているアーティストもいるが、全員伸びしろが有り余ったアーティストばかり。早耳勢は参考にどうぞ。




80位 東京少年倶楽部

冴えない男の子の青春を音にしたら絶対にこんな感じになる。


79位 THE CHARM PARK

Hemenwayのギターによるソロプロジェクト。(Hemenwayはバイマイサイドが名曲すぎるんでぜひ聴いて欲しい)
時に英語、時に日本語で心地良い音を投げかけてくれる。


78位 ×(カケル)

「ふふふ」という三文字に秘められた魔力。
最近流行りのネット音楽にポストロック・マスロック味をマシマシにしたような音楽性。
全盛期の残響レコードがまだ続いてたらこんな感じだったんだろうな…



77位 arne

普通のマスロックバンドなのだが、非凡なメロディとリリックセンスを兼ね備えていて、「変拍子やめたら即売れるんじゃね?」と思ってしまう出来。
それでも彼らは「ポストロック、マスロックの良さを知ってもらいたい」と動画を作ったりプレイリストを共有して魅力を発信している。


同じくcinema staffやthe cabsを聴いて育ったものとして、こういうバンドが未だに居てくれることが何より嬉しいし、応援したい。
youtube.com
(↑一応マスロック布教用プレイリスト作ってみた)



76位 JIGDRESS


この人のバンドです。
たった2分の曲なのになんでこんなに心動かされるんでしょうね。
順位以上にオススメしたいバンドです。
NOVEMBERSとかSALOVERSみたいな10年代の退廃系ロックが好きな方へ。




75位 君島大空

狂気と儚さの共存。
崎山蒼志や諭吉佳作/menと並び21世紀生まれの快進撃が止まらない。



74位 クレナズム

きのこ帝国を彷彿とさせる失恋×シューゲイザー
この路線はあまり伸びないと判断したのか、最近は徐々にヨルシカ寄りになってきている
どうして…



73位 クジラ夜の街

平和を歌うロック。
一言で表すなら「ティーンエージャーのための絵本」。
優しい気持ちになりたいあなたへ。



72位 ヨイズ

赤色のグリッター」時代からどうも過小評価というか世間に見つからないというか。
そろそろまともに聴かれてもいいんじゃないだろうか。
昔のRADとかが好きな方はぜひ。おすすめは「ともしび」って曲です。



71位 Citrus in the rain

ニッチ層に刺さりまくるポップンロック枠。
相対性理論より脈々と受け継がれし系譜だが、彼らはよりアイドルソング寄り。
カラスは真っ白みたいなロックバンドや、元よりアイドルソングが趣味な方にオススメ。



70位 BIN

「春を告げる」のyamaがボーカルをやってるユニット。
ようやく全国流通盤が発売されるらしい。
ポニーキャニオンからメジャーデビューも決定している。これからに期待。
子供をなめるなよ。



69位 文藝天国

バンド名が優勝でしょ。その名に恥じぬ世界観で今のところ来てるからこれからも続けてくれ。
くれぐれも文學ロックの肩書きを捨てたBURNOUT SYNDROMESみたいにならないでくれ



68位 SUKISHA

いい意味で邦楽っぽくない絶妙な気の抜け具合と作り込まれたサウンド
ジャズテイストのダンストラックでEDMみたいなドロップやるのはなかなか発明。1年後にはCMソングやってそう。
NulbarichやVaundyが好きな方へ。


67位 yonawo

各種メディアでプッシュされつつある福岡発ネオソウルバンド。
一言で表すなら「やさしい絶望」。
代表曲「矜羯羅がる」を見て(こんがらがるってこう書くんだ…)って100人中99人は思う。



66位 osage

大抵のバンドがここ1年で下火となる中、コロナになって余計にバズった稀有なバンド。
それくらいウーロンハイと春にという曲が秘めたパワーは凄まじい。
でもね、それ以外の曲全くバズってないのもどうかと思うんすよ。
いい曲いっぱいあります。聴いて。



65位 SHIFT_CONTROL

出す曲全てが別ジャンル。音に貪欲なバンド。
今作はエルレSupernovaを彷彿とさせる溌剌としたエモい一曲。
どの曲もメロディラインがいいので、メロで聴く人にオススメ。




64位 THE PINBALLS

苦節十数年。不屈の中堅バンドが送る渾身のラブソング。
本来評価されるべき音楽とはこういうものだと思います。

「君の愛した心の形すら誰かと誰かに似てる」
きっと酸いも甘いも味わった人にしか書けないフレーズ。

こんないい曲作っといて世間に見つからないのは悲しいことですよ。本当に。




63位 オレンジスパイニクラブ

代表曲「キンモクセイ」がアホみたいにバズってしまったオレスパ。
奇妙な形でMステに取り上げられてしまい、「MV流せよな」とごもっともなキレ方をしてたメンバー。元気してるかな。
相も変わらず新曲もいい。長く続くであろうバンド。



62位 帰りの会

わかりやすくヨルシカに影響を受けまくったバンド。
でもバカに出来ないくらい演奏力があるし、個性もあるし、何より声が良すぎる。
声フェチなら確落ち。大人に見付かったら一瞬で伸びる。押さえておいて損は無い。



61位 マルシィ

ラブソング系バンド。
こういうバンドは1年経つと急に人気が無くなるので、どう転ぶか。



60位 POP ART TOWN

ポルカテレキャスターストライプとフレデリックのオドループが流行った頃、こんな感じのバンドが爆増したのを覚えているだろうか。
でもPATはその頃のバンド達と比べても頭一つ抜けてる感じがある。
大阪発のバンドはしぶとく生き残る(偏見)ので、きっといつか世間に見つかる。



59位 Maica_n

Spotifyのearly noise2020に選ばれた佐賀県出身の20歳。
性別不詳の透き通る歌声の持ち主。
音源にはピッチ修正をしている箇所が多々目立つが、変声期来なかった系男性故の高音のブレなのだろうかと邪智してみる。



58位 アレンの悪戯

ジャンルにするなら「ヨルシカ系」とでも言うべきか。
爽やかなロックサウンドとヨルシカライクな哲学的歌詞。
絵、曲、ミックスまで全部やっちゃう自己完結型
こういう音楽性はしっかりしてさえいれば伸びるんで、これも伸びます。



57位 KALMA

TikTokで流行るのは悪とされる中、彼らだけはファンから温かい目で応援されている。
そうさせるのは彼らの底抜けにハッピーな音楽性。
愛されるバンドは何よりも強い。
メジャー1年目、まだまだいける。



56位 sloppy dim

全体的にメロウなんだけどサビのワクワク感もしっかりある。
不思議な曲だし一回聴いただけでサビの「冷めたポタージュ♪温め直して♪」が耳に焼き付く。
古着着るタイプのJKを中心に人気が出そう。



55位 LAMP IN TERREN

大親友・米津玄師に紹介されてちょいバズしたものの、まだまだ過小評価の新曲「EYE」。
新譜「FRAGILE」は彼ら史上屈指の名盤なのでぜひ聴いて欲しい。




54位 CAT ATE HOTDOGS

心地良いカッティングと絡まり合うギターのセッション。
コロナが収まったらフェスの台風の目はこのバンド。
ボーカルの絶妙なダミ声も味があってなおよい。




53位 時速36km

このランキングでは2年ぶり2度目の登場。
前の時に載せた動画を見て頂ければ分かる通り、本当に理想的な路線変更。
歌詞の刺さり方、熱量は全く変わらぬまま、よりキャッチーになってる。
このまま突き抜けられるか。



52位 The Songbards

在りし日の夏を思い出す、ちょっとレトロなサウンドと透き通るボーカル。
歌唱力の高さといい、音楽性といい、Galileo Galileiがちらつく。
めちゃくちゃいいバンドって手放しで言えるバンド。



51位 赤い公園

まさかあんたが逝くと思ってなかった。
最後に遺したシングルの表題曲、「オレンジ」「pray」を聴いていると、まるで最初から死ぬ事を決めていたようにすら思える。
それくらいこの2曲が完璧すぎて、現行の赤い公園で出せる最適解すぎて、次が見えなかったのかなと思ったりもする。
我々に出来ることはこれまでの赤い公園を愛すことと、これからも変わらず応援し続けることのみ。



50位 ヒトリエ

音楽シーンに革命を起こしたボカロP・wowakaが急逝し、約2年。
ヒトリエは3ピースバンドとして再始動する事を選んだ。
ギター・シノダの作る曲は以前とは違うが、たまにwowakaとダブる。
wowakaがいなくなってもヒトリエヒトリエ
これからも爆音を鳴らし続けて欲しい。



49位 AliA

数年前から話題にはなってたものの、弊ブログでは頑なに取り上げてこなかったバンド。
新曲がアニメタイアップだったり、ツアーファイナルがキャパ2000弱だったりで「そろそろかな」感が強くなったのでランクイン。
VTuberが引退してもバンドで活動してるのって夢ある。
多分このブログ見てる人でVだった頃知ってる人一人もおらんけど。



48位 崎山蒼志

メジャーデビューと同時に代表曲をバンドアレンジに「再定義」した崎山蒼志。
今までアコギ一本でやってきたのもあり賛否両論こそあるものの、有名アレンジャーが編曲に携わったのもあり、聴きやすいアレンジになっている。
ただ、江口亮が編曲したHeavenはインスト音源聴いたらさユりの新曲にしか聴こえないと思う


ドラムをミスチル桜井和寿の息子・Kaitoが叩いてたり、なにかと話題性抜群。
アコギ一本の音楽性と棲み分けさえ出来たらきっと未来は明るい。




47位 スカート

星野源率いるSAKEROCKceroを輩出したカクバリズム発のアーティスト。
スカートって名前からは全く想像できない見た目とやっさしい声。
「何だこのオッサン!?」がナチュラルで出る。
日々のBGMに最適な優しい一曲。



46位 泣き虫☂

どこからともなく現れてあっという間に有名になりつつある謎の存在。
インタビューとか見ててもなぜこんなに売れてるのかがマジでわからない。
理論じゃなく感覚だけで作ってる天才。



45位 ナナヲアカリ

この曲はボカロP・ナユタン星人から提供されたものであり、一部歌詞を彼女が作詞している。ナナヲ本人より出した曲全部伸びるナユタン星人が怖い。
後述するEveも元々ナユタンに曲提供されていたこともあり、ナナヲアカリもそういう流れでブレイクするのではと睨んでいる。



44位 にしな

幾田りらの影響で有名になりまくったぷらそにか出身アーティストであり二番槍。
消え入りそうな独特な声色と強すぎるルックスが武器。
YOASOBIが消えない限りずっと売れ続ける気がする。



43位 Cody・Lee(李)

youtu.be

再生せずにはいられないインパクト激強サムネ。
楽曲を世に発信する上でいかにMVが重要か。これを見ただけですごくよくわかる。
もちろん曲もいいけどね。良い意味で好き勝手やってて。



42位 Kroi

ランキング入れようと思った瞬間にポニーキャニオンからメジャーデビュー決定。
どの曲もオシャレな上に幅が広すぎる。
藝術要素とダークさを全部抜いてハッピーかつより洋楽寄りにしたKing Gnuみたいな。個人的にはこっちの方が好きです。



41位 映秀。

2002年生まれでもうメジャーデビューしちゃってるヤバさ。
曲はまだまだ荒削りだが、感じるのは圧倒的なカリスマ性。
ボーッとしてる間にビッグになってそう。



40位 ぼっちぼろまる

KANA-BOONの「ないものねだり」をリアルタイムで聴いてた中高生。
そしてネクライトーキやサイダーガールを聴いてたサブカル邦ロック好き。
おかえりなさい。
これからはみんなでぼっちぼろまるを聴こうな。
お前らが求めてたのって、最近足りなかったのって、こういう音楽だよな。わかるよ。



39位 リュックと添い寝ごはん

最近少なくなった「何気ない幸せ」だけを歌ってくれるバンド。
これ聴いてたら幸せになれそう。
応援してなくともずっと歌っていて欲しいと思う、そんなバンド。



38位 anewhite

鮮烈な初MV。
純文学のような語りと歌詞。
掻き立てるギターのストローク
2作目次第では大化けする可能性を秘めたバンド。
(追記:しっかり恋愛以外でいい曲持ってきたので化けます)



37位 レイラ

数年前の彼らに足りなかった要素が全部揃い、今すぐにでもロックシーンの最前線に飛び出せる準備ができた。
今までのどのガールズロックとも異なる、でも昔からあったように思える懐かしさと安心感を秘めた、生活と愛を歌うバンド。



36位 DIALUCK

これからって時に活動終了して、ずっと待ち続けていたバンド。
1stアルバムのクオリティがめちゃくちゃ高かった。それだけに惜しいなあと思い続けていたらこの度再起動。
ガールズバンドが好きな全ての人へ。令和はDIALUCKの時代です。



35位 Myuk

このMVは熊川みゆ名義だが、Myuk(ミューク)としてデビューしたそう。
しかも1stシングルはアニメEDでEveが提供。
話題性は抜群だけど…すごいもにょる。
どこかYUIを彷彿とさせる歌声。Aimer、Uru、miletに続けるか否か。



34位 悒うつぼ

Apple Music使ってたらやけにプッシュされてると感じる。僕だけでしょうか。

生活感溢れるSEと彼にしか書けない歌詞。
独りの夜に聴いてもギリギリ悲しくならない音。
絶妙なバランスで出来ている。



33位 Mellow Youth

こんなにバンド名がしっくりきたのは初めて。
メロウなナンバーを届けてくれるユースなバンド。
King Gnuを初めて聴いた時の衝撃と似ている。歌謡と現代音楽のミックス。
「まだこんな音楽世にあったんだ」と思わせてくれる。
一聴の価値は大アリ。



32位 大橋ちっぽけ

サムネでときめき、MVでよりときめき、曲で全部もってかれる。
昨年紹介した時に指摘した「米津玄師っぽさ」は完全に抜け、オリジナリティの塊になった。
Mステ出演も時間の問題か。




31位 Rin音

snow jamだけの一発屋じゃなかった。
これからのJ-POPの王道ってこういう曲なんじゃないか?と思わせてくれる曲。
何よりApril Trueってタイトルがいい。




30位 ALI

圧倒的な存在感と衝撃。女王蜂が出てきた時の事を思い出す。
まだまだメディアへの露出が少なく、謎多きバンド。
よくよく考えなくても前期OPがこのバンドで後期OPがYOASOBIになるアニメ、中々おかしい。



29位 女王蜂

MVが濃いぃ…
アメコミと春画混ぜてもここまでカオスにはならない。
5歳児が見たら確実にトラウマものである。


そしてこのカオスっぷりに楽曲も負けてない。
「灯火のように〜♡胸に〜♡ィヤドルゥゥゥゥゥゥ…」の温度差で毎回ちょっと笑いそうになってしまう。
でも…カオスなのに…めちゃくちゃ良いんだよな…
言語化出来ないんだけどこのハイセンスっぷりと明るい曲調との相乗効果が…良いんだよな…


今までの女王蜂の集大成みたいな曲と映像。
ここからハマれる人はすごく恵まれてると思う。



28位 ズーカラデル

こんな時代だからこそ大事にしたい、優しい歌を歌うバンド。
去年はTikTok効果でアルバム曲が爆伸び。
今年は1SNSに留まらない活躍を期待したい。
冴えないお兄さんから出る何気ない優しさほど信じられるものってないと思う。



27位 くじら

youtu.be


近年、ボカロPのJ-POP業界進出が急増している。
米津玄師(ハチ)、ヒトリエ(wowaka)、ヨルシカ(n-buna)、須田景凪(バルーン)、YOASOBI(Ayase)、Eveまふまふなどが代表例だ。

そして去年頃から、その勢いが加速している。
ツユ(ぷす)や空白ごっこ(koyori、針原翼)、月詠み(ユリイ・カノン)など、多種多様なボカロPがユニットを組んだり歌い手とコラボ曲を出したりしている。(ちなみに空白ごっこのkoyoriは独りんぼエンヴィー、針原翼は泥中に咲くの人。つよい)


中でもくじらのマーケティングがとんでもなく上手いので紹介したい。


彼はボカロで10曲のアルバムを作り、その曲全てを歌い手にカバーさせ、2枚組でリリースした。ヤバいのはそれだけではない。アルバムにAdoとyamaが参加しているのだ。
「センスあるなあ」で終わってはいけない。
なぜなら彼はAdoとyamaを「発掘」した張本人なのだ。


「うっせえわ」でブレイクしたAdo、「春を告げる」でシンガーソングライターになったyamaがボカロ業界で注目されたのは、くじらの楽曲を歌ったからなのだ。
くじらも2人も当時はさほど有名ではなかったのだが、提供した曲「ねむるまち(feat.yama)」「金木犀(feat.Ado)」が名曲すぎてバズり散らかしたのだった。
実に2年前のことである。


アルバム内にはこれからバズりそうな歌い手が多数。なんせ実力派しかいない。
声質だけで売ってる人が一人もいないあたり、彼の審美眼の強さを垣間見れる。
特に筆者が昔から応援してるNORISTRYや、圧倒的な歌唱力で畳み掛けるめいちゃん(男)、そしてくじら本人の歌がオススメ。本人予想以上に歌上手い。なんで普通にビブラートかけられるのにボカロPしてんだ…

余談だが「春を告げる」を作ったのも彼である。そのセンスは本物。
J-POPとしても聴けるボカロ。





26位 FAITH

youtu.be

中々売れるアーティストがいない未確認フェスティバル最後の希望の星。
こんだけドアップのサムネに耐えられる顔面ってだけで強い。
歌声、音楽性、何を取ってもいける気しかしない。
ボーカルがハーフ、そして完璧に洋楽ナイズドされてるこの感じはThe Winking Owlを彷彿とさせるが、こっちは完全にポップに振り切ってるし、メンバーも同級生。地道にスター街道を登っていってほしい。




25位 PELICAN FANCLUB

絶対自分らの色出しすぎてアニメタイアップを無碍にするタイプのバンドだと思ってた。
今んとこ最高の仕事しかしてない。
このままアニソンで地位を築き、ドラマ主題歌に進出し、Mステ出演のルートも夢ではなくなってきた。
ポップな面も増えつつあるが、ドリームポップ感も消さないままやり続けてるのがいい。このままであれ。



24位 羊文学

youtu.be

正直、いつかは解散すると思ってました。
こんな音圧の低い緩やかなJ-POP、今どき誰も聴かないだろうなあと。
チャットモンチーが散り、きのこ帝国が息を潜めた今、もうシーンには彼女らしかいない。大きな期待がかかる次世代バンド。




23位 Saucy Dog

youtu.be

売れようとしていないというか、いつでも売れられるというか。
ポテンシャルが高すぎる。若手でここまで解散の匂いがしないバンドってサウシーとヤバTとミセスくらいな気がする。


リリースペースこそ遅く、一年にミニアルバム1枚が続いているものの、ここまで作り込まれた曲ブン投げてくるなら仕方ないなって思ってしまう。
なんかのきっかけで新曲が5000万再生とかないかなあ。



22位 キタニタツヤ

去年「ハッピーなMV作ってくれ」みたいなこと書いたら脱ドラッグした彼。
ちゃんと普通の人でも見られそうなMVで割と衝撃。
タニタツヤらしい、難解な語彙こそ使うもののわかり易い歌詞。
めちゃめちゃちゃんとした失恋ソング。



21位 WANDS

youtu.be

「急に時代飛んだな」と思った?
そう、あの「世界が終るまでは…」のWANDSです。
昨年天才的なボーカルを引き抜き再始動。
めちゃくちゃイケメン、曲も作れる。
このボーカルに関しては色々あるんで後述するとして、問題は曲。


初期のWANDSメンバーが作編曲しているものの、古さを全く感じさせない。
名探偵コナン」の主題歌としては120点のクオリティ。
(強いて言えば歌詞が00年代のV系っぽいが作詞はボーカルである)


後述する効果も相まって、WANDSのファンも更に増えそう。




20位 NEE

youtu.be

ちょうどこのランキングを始めた2年前、このバンドを見つけた。
絶対売れないと思ってた。バンド名すごい検索に埋もれそうだし。という単純な理由だった。
いつの間にかバンド名が大文字になり、すんごいポップンロックになって帰ってきた。
なんかすみませんでした。

あっという間に500万再生。期待の新星。




19位 NOISEMAKER

youtu.be

そこのアナタ。今バンド名で避けたでしょ。
「だってノイズメーカーって…絶対デスボイスあるじゃん…」
そう思ったあなたに一番響く音楽性してるのがNOISEMAKER。
優しいラウドロックもあるんです。
(ちなみにこの曲はシャウトとか全然ない)


本当に沈みきってる時って、理由が何であれ「命」を感じる強い楽曲に力を貰うことって意外と多いと思うんですよ。完全に個人の主観ですが。
ノイズはそういうバンドです。





18位 杏沙子

youtu.be


ランキングには2年振り2度目の登場。そう、「花火の魔法」のあの人。
あの頃はキラキラしてたのに、最新アルバムは失恋色1000%。


リードトラックの「見る目ないなぁ」がバズっているが、今回紹介したいのはもう一つのリードトラック、「ジェットコースター」。


大抵の日本人ならこの曲聴いたら別の超有名アーティストが思い浮かぶだろう。
でも、負けてない。むしろ人によってはこっちの方が好きかもしれない。
メロディー、歌詞、編曲、歌の気迫、どれを取っても本気だからだ。
本気の恋を感じるから、映像が見えるほどの熱演だから、「テトラポット登りそう」とか「夏の星座にぶら下がりそう」とか言えない。


カブトムシになりたい女の子も、そうでない人も、とりあえず聴いてみたらいいと思う。沁みるよ。




17位 go!go!vanillas

youtu.be

間違いなく過去最高傑作。
この曲が伸びないのは狂ってる。
イントロ、歌詞のパンチライン、大サビの盛り上がり、どれ取っても最っ強の一曲。
この曲聴くためだけにフェスに行きたい。そう思わせてくれる。


前のアルバム「THE WORLD」も良さしか無かったので、これはますますの躍進が期待できる。挫折を味わったバンドは強い。




16位 ポルカドットスティングレイ

youtu.be

もうとっくに売れてるだろと思っているそこのアナタ。
第二波が来るぞ。(この表現コロナみたいで嫌だな)


最新作「何者」は過去最高の1枚。リードトラック「化身」は全盛期ポルカが戻ってきたかのようなキレキレのロックチューン。
「夜明けのオレンジ」を彷彿とさせるミドルテンポのキラーチューン「FICTION」、聴かせる名曲「トゲめくスピカ」をはじめ、勢いだけじゃないし手札も多く、足りなかった要素が全て揃ったポルカが存在している。


だからこそ、このアルバムがポルカを「何者」たらしめるか決める一枚なのだろう。
もう実質セルフタイトルじゃんね。
武道館が最大キャパで生涯を終えるバンドも多い中、ポルカはまだまだ止まらない。それだけは間違いない。




15位 神はサイコロを振らない

youtu.be

もうすっかり売れ線バンドの仲間入りをした神サイ。
去年のランキングでは借金どうこう言ってたけど、もう完全に「TikTokのヤバい人」イメージを定着させてるのが強い。


思ったよりリリースペースも早く、曲のクオリティも高いので、このままアニメ、ドラマタイアップが続けば二度目のMステも今年中には行けるんじゃないだろうか。




14位 ちゃんみな

youtu.be

J-POPはここまで来た。
普通に街中の大通りとかで流れてたら洋楽にしか聴こえない曲調と韻の踏み方。
HIP-HOP感満載のBメロからのサビ。マルーン5聴いた時みたいな安心感。
どの人種が聴いても平等にハマれそうな音楽性。
現にYouTubeのコメント欄は外国人の比率多め。


名前で聴かず嫌いしてると馬鹿を見る。



13位 秋山黄色

youtu.be

一人ロックバンドみたいな音楽性。熱い。
昨年はコロナで色々あったもののようやく知名度も上がり、ドラマ主題歌なんかで目にすることも多くなった。


そして今年春には2ndアルバム発売。
約ネバ、プペル、先生を消す方程式のタイアップが付いてて売れないわけがないし、今後もプッシュされ続けるだろう。




12位 須田景凪

youtu.be

シャルルが売れて早4年。今度はアーティストとして成功しようとしているバルーンこと須田景凪。
初期はボカロが歌ってもいいような曲が多かったが、最近は人が歌わないと響かない曲を作れるようになっている。
新曲「ゆるる」や「Alba」なんかはその代表例だ。
感情に訴えかけられるようになったボカロPは強い。
ryokz米津玄師…彼らに続けるか。




11位 -真天地開闢集団- ジグザグ

youtu.be

見るからにヤバい見た目から嘘みたいに綺麗な歌声。
ライブを「禊」、ファンの事を「参拝者」って呼んだりしている。
ボーカルはこの見た目でマイメロ好きである。
あとドラムはなぜか喋れない。でもボーカルが喋れる魔法かけると喋れちゃうガバガバ設定。
もう情報量で胃もたれしてきた。




破壊の祈祷師ことボーカル/ギター・命様(自称0歳)は作詞作曲だけでなくMV撮影、動画編集、アニメーション制作、さらにはキレキレのMCまで一人でやってのけてしまう超人である。


そのため、私は彼のことを敬意を持ってこう呼ぶ。


V系落ち米津玄師」と。



ちなみにこの曲は真面目路線だが
きちゅねのよめいり
メイドカフェに行きたくて
拙者忍者、猫忍者。〜木天蓼三毛蔵と町娘おりん〜
といったネタ曲も多数存在し、MVもある。


第一印象で抱いた(意外と真面目なV系なのか…?)というイメージをポスト金爆で塗り替えたところで、大事な話をしたい。




真面目に読んでくれた方なら大体検討は付いたかと思うが…





ボーカルの命様は
WANDSのボーカル・上原大史と同一人物である。




あんなにバチバチにキマってるWANDSのボーカルは、ホームでは
「にゃんにゃんにゃんにゃんにゃん♡」
「毎日もふもふして♡」
「たとえあなたの彼氏がショタでもいいよ…」
と歌っているのだ。



…なんかもう、何が真実か分からなくなる。






10位 eill

youtu.be


幾田りらでおなじみぷらそにか出身のアーティスト。実力派しかいない。
もう既にMステで取り上げられたらしく、注目度は抜群。
彼女の場合は話題性が実力と釣り合ってなかったので丁度いいくらいだ。


時々声が宇多田ヒカルとダブる。またある時は海外のアーティストかな?と思う。
一曲で魅せる幅の広い声質のどれもが美しく、曲の世界へ引きずり込んでくれる。
その上シンガーソングライターなんだから無敵すぎる。
22歳でこの曲書けるのはすごい。

そのうち紅白にも出そうな予感。




9位 Awesome City Club

youtu.be

実はこのランキング、公開当初は今と全く違っていた。
というのも、Awesome City Clubの「勿忘」を聴いてから全順位を見直したからだ。
それほどまでに勿忘が素晴らしかったのだ。
素晴らしさを語るには1000字は必要だが、簡潔に言うとこの曲は


昔のJ-POPの良い所と今のJ-POPの良い所が存分に詰まっている名曲


なのだ。
2000年代前半の泣きメロJ-POP(平井堅『瞳を閉じて』や伊藤由奈『Precious』など)の基本を押さえながら、現行のJ-POPのような、音数を最小限に抑え、打ち込みと生音、ストリングスを共存させた綺麗な音。


多分どんなイヤホンで聴いても音割れしないし、どんな環境で聴いてもいい曲だと思わせる、日本人による日本人のためのメロディーと歌詞。
これからのJ-POPのスタンダードがここにある。


アーティスト別ランキングだからこの順位に落ち着いているものの、曲でランク付けするなら堂々の第1位だ。



オーサムは元々5ピースバンドだったが、鳴かず飛ばずで2人脱退の後、ビクターからavexに移籍。これからどう転ぶか分からないが、勿忘に並ぶ曲をもう一つ作れたならきっと世間の目は変わるだろう。どうか売れますように。





8位 古川本舗

youtu.be


こういう記事で古川本舗を紹介する日が来るとは思わなかった。


米津玄師に「彼がいなければ今の自分はいない」とまで言わしめた古川本舗は、5年前に活動休止した。
しかし、最近になって(VTuberがカバーしたりやらで)彼の楽曲が注目され始め、再生回数が倍以上に。
そんな流れを見越してか、去年のクリスマスに活動再開を発表。
こんなに嬉しいことはない。


そして6年振りの新曲がとにかくいい。
冷たいけど暖かい、独特の色を持つ彼の世界観が進化して帰ってきた。
とりあえず聴いてくれ。





7位 Reol

youtu.be

ニコニコ出身アーティストが熱い。
歌い手時代から圧倒的なカリスマ性と歌唱力で多くのファンを魅了してきた彼女。
メジャーデビュー以降活躍の幅を世界へと広げ、デビュー直後にも関わらずアジアツアーを敢行するなど、枠に囚われない活動と音楽性で人気を集める。
昨年、YouTubeが企画した世界中の音楽シーンで期待の新人を紹介する「Artist on the rise」で「初の日本人」として藤井風と共に取り上げられた。


藤井風は言うまでもなくいつかは覇権を手にする器だが、Reolも負けていない。
歌声、ルックス、音楽性のどれを取ってもまるで「最初から令和の世に音楽を作るために生まれてきた」かのような、時代の最先端を行くスタンス。


現環境で唯一K-POPに勝てるアーティスト。




6位 Eve

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7位のReol同様、メジャーデビュー以降常にラジオでのパワープッシュ、タイアップが続き、注目され続けてはいたものの爆発的な人気には至らなかったEve。
しかし去年のバレンタイン、ガーナのCMソングに抜擢。さらに今をときめく呪術廻戦のOPテーマに起用され、公開2ヶ月でMVの再生回数は5000万回を突破。


事態はこれに留まらず、今年のバレンタインはヨルシカとのコラボソングが流れるらしい。ヨルシカといえば弊ランキング2019年1位、MVの総再生回数は8億弱の今売れに売れているアーティスト。加えて言うならEveもn-bunaもニコニコ出身であり、ボカロ低迷期を支えた立役者。両者がコラボするとなれば新規ファンも古参も黙っちゃいない。


そして来る呪術廻戦2期やその後の続編も鑑み、6位にランクイン。
米津玄師以来のボカロ出身アーティストの金字塔となれるか。





さて、ベスト5行く前に一旦番外編です。

番外編 バズりそうな楽曲ランキング

5位 理芽 『法螺話』
数年前に紹介した花譜と同系統のVTuberアーティストであり、こちらは笹川真生が専属で楽曲提供していたが、この曲はGuianoが制作。ボカロ臭0でどんな人でも楽しめそう。
花譜×カンザキイオリが刺さらない人はこっちも試してみてはいかがだろうか。




4位 獅子志司 『有夜無夜』
シティポップボカロP枠。
amazarashiやヨルシカ、ランキングで紹介したちゃんみなと同じ事務所所属。
売れない理由が見付からないししっかりいい曲。サビのキメが心地いい。




3位 和ぬか 『寄り酔い』
ありそうでなかった和風シティポップ的ななにか。
この曲だけでチャンネル登録者12万人という壊れっぷり。
圧倒的なバズり方に金の匂いを感じずには居られない
100回嘔吐(ボカロP)とユニバーサルが絡んでるので多分ずとまよ関連のアーティストなんだと思う。




2位 PEOPLE 1 『常夜燈』
本ランキングに入れようとしたもののどう売れるかが全く読めず入れられなかったアーティスト。
素性、メンバー構成含め全て謎。そして歌詞と相反してMVがキュート。
しっかり聴けばいい曲なんだけどTikTokの餌食にされそう。
真っ当に伸びてくれ…




1位 MAISONdes 『Hello/Hello feat.yama、泣き虫☂』
泣き虫作詞作曲、yama歌唱の企業案件ソングながら大名曲。
10年くらい前のJ-POPを思い出す懐かしい一曲。
YUIとか初期のmiwaが好きな人にはぶっ刺さるかも。




殿堂入り Awesome City Club『勿忘』
上で書いた通り、とんでもなくいい曲であるがゆえ今年を代表する一曲になります。
目指せ白日ポジ。




気を取り直して本編ベスト5。




5位 優里

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路上でMY FIRST STORYのHiroに拾われて早1年半。
きっかけこそあれど、遅かれ早かれブレイクしてたんだろうなと思う。
曲、声、ルックス、どれを取っても非の打ち所が無い。
失恋ソングを強く熱く、人に届くように歌うって思ったより難しい。
アイドルだらけの音楽番組に刺さる「世間が求めていた歌声」。
隠せない熱い情熱を燃やしたまま、どこまで行けるか。




4位 yama

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完璧な声って存在したんだ。
この動画を見てそう思った。
もはや説明するのが無粋だ。
とにかく見て、感じて頂きたい。
鼓膜を超えて心が震える。



ちなみに同じく界隈で見つかり始めているBINのボーカルもまたyamaである。僕はこちらからyamaを知ったし、個人名義と雰囲気が違いすぎてずっと別人だと思っていた。そういう憑依っぷりも魅力なのだろう。




3位 SHE'S

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売れたね。間違いなく売れた。
去年こそ思ったより不調に終わったものの、YouTubeの再生回数は爆伸び、知名度も急上昇、曲出せば即タイアップ、そしてボーカルのアイドルとの交際の噂と、どこを取っても飛躍のための下準備な一年だった。


そして今年一発目、勝負どころの新曲がこれ。
外さない。結成10年目の意地。
Mステは、武道館はすぐそこ。
吹けよ追い風。進めよSHE'S。




2位 Ado

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声帯に嫉妬する。

数多の歌い手、実況者、YouTuberが口を開けばうっせえうっせえうっせえわを連呼している現状である。はっきり言って異常だ。
その扇動者が彼女。なんとまだJKである。恐怖。


十年に一度の天才と言われた米津玄師、常田大希、藤井風、そして期待の新人、崎山蒼志やVaundyらが出揃っても尚、この手の天才がどこかしこから出てくるのって中々狂っている。逆に今までどんだけの才能が無碍に潰されてきてたんだ。


ところで、曲を聴いてもらえれば分かる通り、到底一息では全力で歌い切れやしない難曲である。
そこで彼女はワンフレーズごとに多重録音し、その度にカメレオンの如く違う声を使い分けているのだが…


僕はこのような技法は今まで見た事が無かった。
少なくとも、今までのJ-POP業界においては。


これはある種「音源至上主義」の歌い手だから出来た技法であり、小さな「発明」だ。
ここ数年、一本勝負のライブ文化が引き上げてきた音楽業界に大きなカウンターアクションを放った、今後の業界でも最重要視されるであろう人物である。
今後の彼女の動向に注目だ。





1位 緑黄色社会

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去年はリョクシャカ元年だった。各種メディアで漏れなくMela!がヘビロテ。

ずっと前からこうなる事を夢見ていたし、この位置にリョクシャカを置けたことが嬉しくて仕方がない。Mステにも出て、勢いも全く落ちていないし、もちろんこれからも止まらないでしょうね。目指せ横浜アリーナ


数年前に書いた「歌詞の弱み」もここ数年で完全に克服できているように思いますし、なによりメンバー全員が作詞作曲に関われているのがすごい。


最新アルバムでベースの穴見くんが書いた「スカーレット」がめちゃくちゃ良かったので作詞小林作曲穴見コンビで曲作りまくって欲しい。







スーパー番外編 紅白出そうなアーティストランキング

5位 緑黄色社会
今年にもう一発当てれば絶対行ける。
Mela!を超えてくれ。


4位 sumika
もうさすがにそろそろ。新曲のLate showが良かったので。それだけの理由。


3位 Eve
鬼滅の次は呪術なんすよ。多分収録映像で大きなホールで歌うと思います。


2位 Uru
むしろ去年miletじゃなくてこっちかAimer出すべきだったでしょ。


1位 藤井風
出るやろなあ…という甘い見立て。内村さんと岡山弁で対話してほしいんや…






あとがき


さて、長々と紹介してきましたベスト80。いかがだったでしょうか。
やっぱシンガーソングライターが強い時代になりそうですね。



内容をまとめます。


音楽シーンの傾向としては、
①洋楽化
②ボカロ化
③シンガーソングライターの隆盛
サブカル邦ロック全盛期の完全なる終焉

が挙げられます。



使われる音色が海外のトラップっぽい感じになってきていたり、大衆が徐々にそれを求め始めていたりで、髭男、YOASOBIを筆頭にそういうアーティストは増加傾向にあります。


そして、VTuber文化(主ににじさんじ)の隆盛や直撃世代が発信者世代になったことからくるYouTube(一部)のニコニコ化。歌ってみたの輸入によるボカロっぽい曲の急増。
YOASOBI、ヨルシカ、Eve、Reol、Ado、yama、須田景凪、神山羊らニコニコ系アーティストの台頭。


コロナも相まってそういった「家で最大限楽しめる音楽」が幅をきかせてます。
5年前のフェス、邦ロックブームの流れが完全に断ち切られ、ますます藤井風に追い風が吹いております。



そんなわけで、世は正に激動の時代。
今回出てきた人以外にも、多種多様なシンガーソングライターやユニットがしのぎを削っています。


個人的にはAdoも衝撃だったけど、コナンのOP歌ってる人とあのメカクレ銀髪が同一人物なのが未だに信じられていません。目の前で変身されたら人間不信になりそう。


今後もこれからに期待できそうなアーティストからベテランまで、色んなものを取り扱っていこうと思っているので、応援よろしくお願いします。それでは。

赤い公園・津野米咲さんの訃報について思うこと

正直、こんなこと書くべきではないと思った。
けれど、書く以外にこの感情を整理する方法が見当たらなかった。



好きなバンドのギタリストが亡くなった。
偉大なアーティストだった。


「どうにかなるさ人生は
明るい歌でも歌っていくのさ」


彼女が綴った歌詞だ。
本当に、本当に皮肉なものだ。






赤い公園を一言で表すなら、「奇妙」という言葉が相応しいような気がしている。

時にはポップに、時にはロックに。変拍子プログレ、シティポップと、やりたい事はなんでもやるし、やれる。
けれど、どんな曲を聴いてもどこかでギターのノイズやハウリングが聴こえてくるような、ガールズバンドの中で一番ロックバンドしてるバンドだった。


そんなバンドのブレインが、津野米咲だった。
有り体な表現だが、彼女は天才だった。


あるインタビューで、「コードとかよく分かってない」というような発言をしていた。
ギタリストなのにギタリストらしくない。
センスだけで薄氷の上をガシガシ突き進んでいくような人だったと思う。





どちらかというと、彼女の立ち位置はプロデューサーに近かった。

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インディーズ期に色モノっぽい曲を量産し、熱狂的なファンを増やしてメジャーデビューすると、

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大衆に向けてスーパーポップミュージックを発信し始めた。

もっとも、その流れについていけなかったボーカルがバンドを脱退することになるのだが。





赤い公園、もとい津野米咲の音楽人生は波乱に満ちていたように思う。


SMAPにJoy!!を楽曲提供したことで知名度は上がるも赤い公園は思うように評価されず、数年をかけてZeppDCが埋まるレベルまで地盤を固めた。

さらに、津野の夢であったハロプロ(モー娘)への楽曲提供も叶い、しかもその曲、泡沫サタデーナイトが大人気曲になった。(モー娘公式YouTubeで全盛期以外で1000万再生されている曲はこの曲含め2曲しかない)



ようやく勢いに乗ってきた、と思った所でボーカル佐藤千明の脱退。
新ボーカル探しに苦悩することになる。



ほぼ1年の活動休止の末、ベボベの小出から紹介された元アイドルネッサンス石野理子と共に再始動を図る。
初ライブのビバラロックは生配信され、大勢の人々がライブを見届けた。僕もその中の一人だった。



あくまで個人の感想だが、この時点ではまだ石野理子はアイドルだった。発声やパフォーマンス、何もかもがだ。
なんせ当時の石野は17歳。フロントマンとしての初ライブでバンドマン然としている方がおかしいのである。(同年代として精一杯の擁護)

しかし、やはり「前の方がよかった」の声が大きかった。あれを見てファンを辞めた人も少なからずいるだろう。


だが、そんな声すらも彼女は実力でかき消した。

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「こんな所で消えない、消さない」と歌う、決意表明の一曲。
続けて「Highway Cabriolet」を発表し、ファンを戻すどころか増やしてしまった。



その後も大量に曲を生産するも、世に出すのはほんの一部だけで、結局新作(EP)が出たのは「消えない」発表から1年後だった。この頃に作られた曲は今でも世に出されていないものが大半だ。
でもそこからの流れは早かった。
2020年に入り、シングル「絶対零度」をリリースし、セルフタイトルアルバムといえる「THE PARK」を4月に発売し、全国ツアーを敢行…しようと思った所でのコロナだ。


石野の初ライブから2年が経ち、ようやくバンドに馴染んできた頃。勝負時は今しかなかった。
新体制でのツアーは以前にした事はあるものの小規模のもので、傍目に見ていてもとても採算が取れているとは思えなかった。
しかもアルバムは4月発売で思ったような売上は見込めず。きっと財政的にも厳しいし、このまま行くと下手すれば来年にはソニーミュージックから切られるかもしれない。未成年のメンバーもいるのにそれはさすがにやばい。そんな状況だったのはでないだろうか。


そう、絶望的についてないのだ。
きっと彼女も思うところがあっただろう。
心労も多大なものだっただろう。




でも、それが命を絶つ理由だったのだろうか。




津野は赤い公園のメジャーデビュー直前、過労により一時活動を休止している。
今回も似たようなことがあったのかもしれない。
無理を重ねすぎた結果か、思い詰めすぎた結果か。他に理由があったのか。
部外者がどんなに詮索したって分かることではないのだが、どうしても考えてしまう。
「消さない」と豪語した赤い公園を投げ出してまで、命を絶った理由を。





これから先、赤公はどうなるのだろうか。
正直、こんな事に前例があって欲しくは無いのだが、フジファブリックヒトリエは作詞作曲担当のボーカルが亡くなっても尚活動を続けている。
赤公もそうなるとして、我々はそれを受け入れられるのだろうか。


ボーカルが亡くなり、フジの方向性が変わった時、ファンはきっと複雑な心境だっただろう。完全に個人の感想だが、結局新生フジの色が固まり、旧フジに並ぶ名曲が世に出たのは志村が逝去してから5年後のことだった(アルバム「LIFE」〜Green Birdらへん)。旧フジに並ぶ(超える)大名盤が世に出るまでは10年を要している(Fは誰がなんと言おうと名盤)。


赤公がこの道を進むとして、津野米咲を超えられるのだろうか。
志村正彦は死後に正当評価された鬼才だったが、津野米咲は生前から業界に一目置かれる存在だった。


それだけに惜しい。
もっともっと名曲を届けて欲しかった。
THE PARKのリードトラック「yumeutsutsu」のMVのコメント欄に「新体制になってから良い曲ばかりで逆に不安になる。このまま行くとどこかで止まりそう」と書いてあったのが今になってフラッシュバックした。杞憂のままで終わって欲しかった。





とにもかくにも、今の我々に出来ることは、これから先の赤い公園の行く末を見守ることと、津野米咲という天才が居たという事実をこれからも忘れずにいることくらいだ。


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今日の所はCanvasを聴きながら寝ようと思う。

(すごい個人的な話ではあるが)NICO Touches the Walls解散の時やwowakaさんの時みたくしばらく引きずるとは思う。それでも我々は生きていかねばならない。生きているメンバーの行く末を見守る為にも、これ以上悲しみを増やさない為にも。



津野米咲さん、ご冥福をお祈りします。どうか安らかに。